イベント制作秘話インタビュー!VR朗読劇「Bar historia」【5/20(土)21時開演】

――ワールドクラフトで作った「TRI(トライ)」ワールド

「Bar historia」のイベントに最近まで使っていた「TRI(トライ)」というワールドがあるんですが、そのワールドは「Bar historia」の第一回のイベントをやるよりも前に、ワールドクラフトを使ってハンナさんと遊びで作っていたものでした。REALITYでやっていた私の配信形態をclusterにも空間として持ってきて、YouTube配信したら楽しそうじゃない?って。私の配信スタイルはtarot(タロット占い)、reading(朗読)、izakaya(居酒屋)の3つ。ワールド名の「TRI(トライ)」はその3つの頭文字を合わせたものです。

――なるほど。最初はイベント会場として作ったわけではなかったんですね。

どうせいつも駄弁ってるんだから配信しちゃえと。
ちょうどその頃にワールドクラフトのリリース(昨年2月)がきて、翌月の3月末にはワールド公開しました。でも、まさかここまでこのワールドを使うことになるとはね。

あくまでワールドで「遊ぼう」と考えていたんですよね。
イメージとしてはドリフターズの舞台転換のように場所がぐるっと回転するようなイメージで、ワールドクラフトだと実際にはそれはできないけど、「TRI(トライ)」を作っておけば、3つの場所を行き来して各ジャンルの配信ができるような構造にしたかったんです。私がそのワールドのイメージをハンナさんに言葉で伝えて、ハンナさんがワールドのラフ画を描いてくれました。ちなみにラフ画だけではなくて、「TRI(トライ)」ワールドのサムネイル画像の作成や「TRI(トライ)」の名付け親も、ハンナさんです。

「TRI(トライ)」は、tarot(タロット占い)、reading(朗読)、izakaya(居酒屋)の頭文字でもあるし、「3」という意味の「tri」と、「試す」という意味の「try」 でもあります・・・というのは後付けかもしれない。音的に、知ってもらう時に耳馴染みがいい名前になるように考えました。

画像:ハンナさんが描いた「TRI(トライ)」ワールドのラフ画

ハンナさんはドット絵も上手で、ハンナさんも私も好きなゲームがドットゲームなんですけど、ハンナさんがそのゲーム風のドット絵で私のツイッターのアイコンを描いてくれました。背景にお酒のグラス模様とかも入ってるんですよ。今回出演する白雪さんやスタッフのササカマさんも、ツイッターのアイコンはハンナさんが描いてあげたドット絵だよね。

うん。ものを作る、何かを作るのが好きで、ワールドクラフトもそんなかんじでした。あと、元々「MINECRAFT(マインクラフト)」が好きだから、ワールドクラフトがリリースされた時も「これマイクラじゃん!」ってなって。Unityなんか触ったことないし、これだったらマツリーさんのお店作れるんじゃない?って。マツリーさんと「こういうお店の間取り?」「そうそう、そんなかんじ」とか話し合って、それをもとに作りました。

あ、このラフ画、左上に「ピアノかなんか置いてメリーさんに弾いてもらう」って書いてある!そうだ、そういえばこんな初期の段階で、メリーさんにピアノ弾いてもらうこと考えてたんだ。


メリーさんはREALITYでジャズピアノの演奏を配信されてる方で、仲良くしてたんです。 REALITYでやってた頃の「Bar historia」のことも気に入ってよく配信に来てくれてました。REALITYではコラボ機能を使えば、マイクを通して演奏と朗読をいい感じにするのは簡単にできるけど、「clusterでも生演奏BGMってできるのかな?メリーさんも参加できたらいいね」って話していました。結果的にメリーさんは「Bar historia」第二回以降、ピアノ生演奏でイベントに参加してくれることになりました。



――ワールドクラフトが原案となり、Unityでのワールド制作へ

当初「TRI(トライ)」をワールドクラフトで作った時には、配信はするつもりでも、イベントをやるなんて想定してなかったので、ワールドの構造上入り口がわからないという致命的な問題が起こりました。イベント中に道案内役のスタッフを入れようかとも考えたのですが、それなら改修して導線を変えた方がいいと演者の L*aura(ローラ)さんから指摘をいただきました。
それで昨年11月上旬、入り口をわかりやすくするための改修を行いました。改修にあたって、ハンナさんに加えて歩留マリさんにも手伝っていただき、窓や時計、グランドピアノの設置などもしました。

L*auraさん

L*auraは、「劇団四頭筋」つながりで「Bar historia」に参加しました。昨年7月にはマツリーさんの「TRI(トライ)」のDiscordサーバーに参加してて、最初はツイッタースペースでやろうという話があったんですけどなかなか時間がなくて頓挫してて。間が空いて9月にキャストとして参加しました。で、11月下旬にUnityでワールド制作する話になったんです。



改修は行ったものの、ワールドクラフトが重かったんですよね。「Bar historia」はREALITYから参加した方が多いから、みなさんスマホユーザーで、イベント中に音が途切れたり通信が落ちたりしてたんです。そこで、必要なら人肌脱ぎましょう!とL*auraさんが名乗りを上げてくれました。

ワールドクラフトを参考に、マツリーさんとお互い見取り図を手書きで書いて見せ合って、Unityで作業している時にDiscordで通話繋ぎながら作りました!

当時のワールドクラフトだと機能がまだ少なかったので、雰囲気を出すのが難しかったんですよね。それ(ワールドの演出)をUnityでやりたかったというのは正直あります。「Bar historia」ワールドを作らせてもらって、マツリーさんにはとっても感謝してます!


紅花/Koka

cluster新聞部記者。NPO法人バーチャルライツ公認第1期VR文化アンバサダー。芸術と教育分野に関心が高い。TwitterID:Koka_safflower

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